「春夏秋冬代行者 春の舞」は春の代行者「雛菊」の16才までの人生を書いたお話です。
雛菊はさらわれて8年間を過ごしました。
それは冬の里を守るためでした。
10年前に起きた「冬の里襲撃事件」は雛菊と雛菊を大切に想う人たちを長く苦しめることになります。
あらすじ
国に季節を呼ぶ「四季の代行者」たち。
しかし「春の代行者」が賊にさらわれたことで、大和は春を失っていた。
さくらはさらわれた主を探し続けた。
誘拐から時が経ち「春の代行者」が発見される。
春の代行者の回復を待って、大和は10年ぶりの春を迎えようとしていた。
キャラ紹介
メインキャラの紹介です。
「春の代行者」花葉 雛菊(かよう ひなぎく)
YouTube「電撃文庫チャンネル」
16才。
6才のときに冬の里を襲撃した賊にさらわれる。
その後8年間、賊に苦しめられたことで、人格が壊れる。
精神は幼いまま。
オウム
読み始めは、雛菊のしゃべり方が気になるかもしれません。
(僕は気になりました)
以下は最初の雛菊のセリフです。
❝「ねえ……きれい、だ、ね」
「雛菊、は、ふゆ、が、好き」
「引用元:春夏秋冬代行者 春の舞 上」❞
読み進めてみると、さらわれたことが原因だと分かりました。
「春の舞」のヒロインは間違いなく雛菊です!
読み終わるころには、しゃべり方も含めて雛菊だと思えました!
「雛菊の従者」姫鷹 さくら(ひめだか さくら)
雛菊を二度と失わない。
必ず守ると誓った。
「冬の代行者」寒椿 狼星(かんつばき ろうせい)
YouTube「電撃文庫チャンネル」
20才。
雛菊は狼星の代わりにさらわれた。
雛菊がさらわれる夢を毎夜、見続けている。
「狼星の従者」寒月 凍蝶(かんげつ いてちょう)
狼星にとって、兄のような存在。
雛菊を守れなかったことに責任を感じている。
用語紹介
「春夏秋冬代行者 春の舞」で使われる言葉の紹介です。
四季の代行者 | 四季の神から与えられた「季節を呼ぶ力」を受け継ぐ者 |
護衛官(従者) | 代行者に付き添い、生活を助け、あらゆる危険から守る |
代行者の能力 | ・生命促進(春) ・生命使役(夏) ・生命腐敗(秋) ・生命凍結(冬) |
季節顕現の儀式 | 歌と踊りによる四季への奉納をおこない、季節を呼ぶ |
四季おろし | 成りたての代行者が世界に出る前の行事。 四季の祖である冬の代行者と1ヶ月間、生活をともにする。 |
神痣 | 代行者に選ばれた者の身体に浮かび上がる聖痕 |
暁の射手 | 朝を呼ぶ力を受け継ぐ者 |
黄昏の射手 | 夜を呼ぶ力を受け継ぐ者 |
大和 | 世界の国の1つ。 エニシ、帝州、衣世、創紫、竜宮の5つ島で構成される列島。 |
四季庁 | 大和の四季を管理する機関で代行者の仕事を助ける |
四季の里 | 四季の代行者の育成機関であり、代行者の故郷 |
国家治安機構 | 国家の安全を守る警察機関 |
豪猪 | 国家治安機構の特殊部隊 |
四季会議 | 夏に代行者が勢ぞろいでおこなわれる会議 |
賊 | 四季の代行者に一方的な考えで害を与える集団の総称。 おもに「改革派」と「根絶派」の2つに分けられる |
改革派 | 代行者の能力の使い道に異議を唱える |
根絶派 | 特定の季節の排除を望む |
華歳(改革派) | 国内最大の改革派集団 |
彼岸西(根絶派) | 春以外の季節はいらないという考えを持つ集団 |
まとめ
- 「春夏秋冬代行者 春の舞」は春の代行者 雛菊の現在(16才)までの人生のお話
- 雛菊のしゃべり方の原因は「さらわれて苦しんだ」ことによるもの
- 泣けます
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。